テーブルのパスタはどこからやって来たのでしょうか?
Alla Tavola!
歴史の紐を解くと、ソフト小麦で平べったくのばした今日ラザニアと呼ばれる生パスタは、古代ギリシャ文明のギリシャ人から古代ローマのラガナへと一本の長い線で続いていきました。デュラム小麦の乾燥した糸状のパスタは、キリスト誕生後の最初の世紀にローマ帝国の領域の東部から来て、シチリアでは早くに作られ製品化されイタリアへ全土に渡りました。それは文書によって9世紀には存在が確認されたということです。生パスタと乾燥パスタ、どちらもイタリアでは愛されています。中に詰めものが入ったパスタを食べたいときはトルテッリ、アルデンテの歯ごたえを楽しみたいときはスパゲティと、食べたい時に合わせたパスタを楽しんで作って食べています。また、ご当地パスタはそこでしか味わえないものですから、その土地に住む人々が大切にしている食文化とも言えるでしょう。
*日本でも「デュラム セモリナ 小麦粉」という名称を見かけるようになりました。
デュラムは「硬質」という意味
セモリナ「semolina」の語源はラテン語のsimila =【小麦粉】のことです。これはギリシャ語のsemidalisからの派生であり、おそらく古代のエジプト、またはいずれにせよ地中海の非インドヨーロッパのイディオムに由来しているとされています。